H さん、T さんと、L さん、Q さん、C さん、私の6名。 今年最後の samurai。 日本のお正月も迫る中、TVA in 山形主催のバインチュン(bánh trưng)づくりに参加し た Q さん。 転居前に、Q さんから聞いていたところでは、転居先はローカル線の終点からさらに離 れた積雪地帯だったので、同じ県内とはいえ、冬の時期に山形市内で開催される対面型 の教室に行くのはとても難しいだろうと心配していたのですが、Q さんによると、なんと、 最寄りの場所まで車で送迎していただいたとか。それを聞いて「!......」(←あえて文字で 表現すれば)。TVA in 山形さん、なんという軽やかな行動力。C さんがイベントに参加し て、見違えるように元気になったときから TVA in 山形さんの活動はただものではないと いう気持ちを抱いておりましたが、自然体でこのようなフットワークの軽さの奥には、確固 としたなんらかの気持ちがないとできないと思います(TVA in 大阪の代表の方とメッセン ジャーで-わずかですが-やりとりしたときもそうなのですが、対面型の教室やイベントを 自前でやっているかたがたからは、肩肘は張っていないものの、確固としたものを感じま す)。 日本ではオミクロン株の勢いが増していますが、3年ぶりにベトナムに帰郷する人も多 いようです。すでに帰郷した人たちからはベトナムの変貌ぶりに驚いたという話も聞きま す。身近なところでは、お店のサービス自体が大きく変わって、顧客志向になっていると か。 話題は、ベトナムのテトの話。 長期休みをとる人は、ボーナスすべてをお年玉を含め、テトでのお付き合いに消費する 覚悟だそうです。一方で、テトを前に日本に戻ることで、将来資金を節約する人も。 とはいえ、少ない人でも十数万円はおつきあいにつかうとのこと。ベトナムに住んでいる 人は周知のことなのでしょうが、お年玉は年長者にもあげるそうです(ああ、ベトナムに行 きたい!)。 それだけでなく、根掘り葉掘り質問攻めにあうとか;いい人はできたの?どこの人?日 本人?仕事はどう?暮らしは?お給料は?etc... ベトナム社会の熱量のすごさが伝わってくるようです。 遅れて参加のHさんからは、在ホーチミン台北経済文化代表処を表敬訪問した話。大 使に相当するかたとの会談の際、つい、日本語を話してしまい、すいませんといったとこ ろ、どういたしましてと日本語で言われたそうです。 日本とともに、台湾ともビジネスでも良い関係を結んでいきたいとの趣旨で意見交換を されたとのこと。 わたしからは、現内閣の目玉政策の一つである、いわゆる資産倍増計画関連の施策で ある、個人による投資促進策について、年金との関連で少しふれました(別の授業の時 に、既存の投資優遇制度を活用し、投資しているベトナムの若い人が生徒さんの周りに もいると聞きました)。 現在のベトナムは若干、経済が減速気味だそうですが、人々のバイタリティは衰えてい ないように感じます。HさんやLさんのような経営を経験されているかたがたらの活躍によ って、国内の良質な雇用が増加するとともに、社会保険分野での政策がより進展すること で、少しでも多くの人が恩恵を受けるような方向に向かっていってもらいたいと思います。 (個人的感想) 今年は、トゥアンさんのボランティア活動に参加して以来、ベトナムの人が日本で働くこ とに関連する現実を、身近なところで、そして、波状的に知ることとなり、小さな問題解決 をする過程で、さまざまな経験をしました。 「義を見てせざるは勇なきなり」という言葉を想起する瞬間も多々あり、結局のところ、き れいな言葉で飾るよりも、実効性ある行動を瞬時にして選択できるかどうかが、自分はも ちろん、人や団体を見分ける上で、シンプルな基準になるのだと知りました。 微力であっても、イノベーティブで、実際的な効果が期待できるようなスキルを少しずつ でも身につけていきたいと思いました。 私のかかわったベトナムの人たち、そして、日本で働き、暮らすベトナムの皆さん、ベト ナムに戻った皆さんにとって、新年が少しでも良い年でありますことを心から、心の底から 祈っております。