きょうは、ヘンリーさん、チンさんとチャンさん、マツオさん、オオタの5名。
ヘンリーさんが話題提供者となってくれました。 南部の海岸沿いのリゾート地・ニャチャンへの家族旅行の話。ホテルの10F の部屋か らの朝5時の景色。行きは列車、帰りは飛行機。 数年前までは、中露の観光客で賑わっていた場所。現在は、両国からの観光客が減 少しているそうです。
今月、来日することもあり、コロナ app の紹介も。ヘンリーさんは3回目の接種記録を 破棄してしまったため、app にデータが読み込めず、「グリーン」「レッド」で表示される結 果は「レッド」になってしまうため、PCR を受けて来日することにしているそうです。
仕事の合間に、家族サービスをする、ベトナムの中堅起業家の一コマにつづき、海外 で居所を確保したマツオさんからは、自らの才能を頼りに、起業し、生きてきたこと、子供たち も、父親の背中を見て育ち、自らの道を自分の持つ力を頼りに切り開いていることが語ら れました。
話しは、ここから、それぞれの参加者のこれからのことに展開しました。
ベトナムを世界の檜舞台に、そして、発信する国にしていくためにも貢献したいという 夢。
FIRE(Financial Independence, Retire Early)を目指したいという夢。
身内への支援と自分の夢を叶えたいという夢。
これまでの歩みを振り返り、実際の、そして精神的な「故郷・フルサト」を訪ねてみたい という夢。
(きわめて個人的な感想) 私自身、この数か月間、個人的に依頼された生徒さんを含め、これまでの表面的な関 係という境界線を少しずつ取り払う必要がでてきたことで、奥行きと、深さのある経験を集 中的に重ねるようになり、ここに集まるメンバーが、年齢などと関係なく、絶えず、成長に 向けて、なんらかのリスクを負うことを承知で、自分を新鮮な(精神的/物理的)環境の中 に投げ込み、自分の人生を生き、得たものを、何らかの形で次につなげようとしている人 たちなのだということを実感できるようになってきました。 一見、他愛のないような日常の報告も、そうした人たちの、二度と訪れない意味のある 経験だと考えると、このメンバー(最近、ご無沙汰のメンバーを含む)と時間を共有するこ とが、とても貴重なことに感じます(もちろん、主目標は日本語でのコミュニケーション力を のばすことですが)。
ある作家がある心理臨床家について語った以下の表現が今の私にはとてもフィットしま す--
「僕らがたびたび会って話をして、でも何を話したかほとんど覚えていないと、先ほど申 し上げましたが、実を言えば、それはそれでいんじゃないかと僕は思っているんです。そ こにあったいちばん大事なものは、何を話したかよりむしろ、我々がそこで何かを共有していたという「物理的な実感」だったという気がするからです。」
(「魂のいちばん深いところ―河合隼雄先生の思い出」村上春樹)
日本語教師だけでなく、臨床心理や文化人類学を志望する若い世代の学生さんや、人生経験豊富なかたのなかからも、”chat with samurai”のクラスを担当するかたがたがあら われてほしいと思います。